116 :ロミオ伝説|にちゃんまとめ 2014/12/06(土) 21:00:34 ID:???
今から10年ぐらい前に起きた不思議な話。

私が小さいころ、父が精神を病んでしまい家庭が崩壊。
ただ母は気丈な人で、殴られたり刺されそうになったのにもかかわらず
父を説得して入院させ、退院後は「薬をちゃんと飲むか」とか
「周りに迷惑をかけないか」とかの監視役として再構築をした。
ただ父が入院前に散々やらかしていたので
近所の目はとても冷たく、私や兄弟の人生は肩身の狭い思いをしてきた。
学校でもヒソヒソされて思春期は悲しかった思い出しか残っていない。
その後の私の人生は「父はいないもの」として過ごしてきた。
例えば結婚式は海外で二人だけで、とか。
誰かを呼ぶと必然的に呼ばなくてはいけなくなるから。
自分のテリトリーには絶対に入れないと決めていた。

そして月日は経ち、父が亡くなったことで
私は長い期間恨み続けることから解放された。性格も変わった。
本当は葬儀にも出たくなかったが、ケジメとして一応出た。
それから少しして、夢の中に父が出てきた。
「うわ~」と思ったが、父は何も言わないまま消えるように去って行った。
それと同時に目が覚めると私は枕がビッショリになるぐらい泣いていた。
数日後、母と話す機会があったので
「そういえばさ、この間お父さんが夢に出てきたんだよね」と話すと母が
「その日はお父さんの四十九日よ」と言った瞬間
病む前はすごく可愛がってくれていたのを思い出し、また泣いた。